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2018.09.21
地獄絵図
私は小学校4年生の時に怪我をして入院した事があります。
一ヶ月ほどの入院でしたが、入院中って暇なんですよね〜〜
始めのうちは個室で、
その後に8人ほどの大部屋に移動になったのですが、
私以外に子供が居なくて、おじいさんとおばあさんばかりでした。
その部屋の外に大きなバルコニーがあり、
よくハトが集まってきていたので、眺めているのが日課になっていました。
そんなある日の午後、
私の隣のベットにいたおじいさんが、
暇そうにハトを眺めている私に
「ハト捕まえたろか?」と聞いてきました。
小学校4年生の暇な入院生活を送る私に
神様が天から一本の糸を垂らしてくれたような言葉
「ハト捕まえたろか?」
私は満面の笑みを浮かべて、うん、と返事をしました。
おじいさんは、よし!と言って
何処からか持ってきたひもを部屋からバルコニーに出るためのドアの取っ手部分に結び
ドアを開き、何処からか持ってきたパンをちぎりながら
バルコニーの外から部屋の中に並べ出しました。
そして、おじいさんは私にひもを持たせ、ベットの陰に隠れるように指示を出しました。
「わしが今だ!と言ったらひもを引けよ!」
私にとってこのひもは、神様が天から垂らしてくれた大切な糸!
しっかり握りしめてこの後に訪れるハトとの楽しい時間を想像して、
ワクワク、ドキドキ。
そしてついに神様の声が、
「今だああーーーー!」
私は無我夢中でおもいっきりひもを引いた!
バタン!
ドアが閉まり、部屋の中に何とハトが2羽も捕まった。
スゲ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!
私がそう思ったのは一瞬・・・・・・・・・
2羽のハトがバッさバッさと羽を撒き散らしながら飛び回り、
壁にぶちあたるは人にはぶつかるは、
部屋の中は悲鳴と怒号の嵐!
そしてなんと2羽のハトは部屋から廊下に出た!
病院の廊下を端から端までハトが行ったり来たり飛び回り、
病院中が悲鳴と怒号に!
大勢の看護師さんやお医者さんが大騒ぎしながら
走り回り捕まえようと必死だ!
私が思い描いていたのはハトとたわむれる
楽しい時間・・・・・・・
それが今は、私の周りは悲鳴と怒号に包まれる
まさに地獄絵図!
その時である、
神様の糸を私に渡してくれたおじいさんは、
病院中がハトを捕まえるために右往左往しているのを、
腹を抱えて大笑いしている。
しまった!私が持っていたのは悪魔の糸だった!
みなさん、天から垂れている糸には
二種類あることをお忘れなく!
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