
カテゴリー:ブログ
掲載日:2017/03/01
これは私がまだ小学生の頃のお話です。
私はとある田舎で育ちました。
山と海に囲まれたとてもいい場所です。
夏も終わり、秋の訪れを感じる頃。
私は外で遊ぶのが大好きで、よく秘密基地を作って遊んでいました。
町内はまだ空き地が多く、いろんな空き地に秘密の場所がありました。
ある日、私は秘密基地に使う藁を集めに友達(A君)の家を訪れました。
友達の家は毎年稲刈りをしていて、たくさんの藁をくれます。
おじいさんに、ねこ車(一輪車)を貸してもらい、秘密基地へ運びました。
運び終えると、私は前から気になっていた事をA君に尋ねました。
それはいつも畑に立っているカカシのことです。
そのカカシは一番派手で「服を着ているカカシ」でした。
名前は「のっぽ」。一番背が高いカカシだからだそうです。
いつもA君はそのカカシに「おはよう」とか「元気?」とか
話しかけていました。
私は面白くていつも笑っていました。
カカシに話しかける理由を聞くと、いつも休みなしに働いてくれて
いるからだそうです。
それと、A君の誕生日におばあちゃんが作ったカカシなんだそうです。
だから家族のようなものなんだとか・・・
とある日、A君と下校途中の事です。
A君が給食袋を、道路に手からすっぽ抜けて落としていました。
A君は慌ててとりに行きます。
するとトラックが来て跳ねられそうになりました。
僕は目をつぶって「はっ」と目を覚ましました。それは怖い夢でした。
その日の帰り道、私はある光景を思い出しました。
それは、夢で見たA君が給食袋を振り回しながら歩いている光景。。。
A君が夢と同じように給食袋を道路へ落としてしまい、
取りにいこうとしました。
僕は止めるまもなく、しかしA君はその場でこけてしまいました。
車は通り過ぎ、来なくなったのを確認して給食袋を拾ってあげました。
かすり傷で近くの郵便局のおじさんに手当をしてもらいA君の家へ向かいました。
A君の家に着いたとき、私はとある異変に気づきました。
カカシが居なくなっていたのです。。。
正確に言うとカカシの足の部分だけが刺さったままになっていて
棒だけがありました。
おばあちゃんに聞くとさっきカカシが折れてしまったようでした。
後日、A君の家に遊びに行くとカカシは修復されていつものように
こちらをへんてこな顔で見ていました。
今思い出すと不思議な話ですが、
あの日救ってくれたのはA君のおばあちゃんが作った
あのカカシではないのかと・・・
僕は今でも思っています・・・
岡崎営業所 H
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